【満塁解説】横浜DeNAベイスターズのパットン先発、ピープルズ中継ぎ起用をぶった切る

2020/10/13

こんにちわ、二死満塁です。

これまで当ブログでは、「ブックメーカー」「一口馬主」「ドラクエウォーク」について書いてきましたが、

今日はどうしてもタイトルの内容について私なりの考えを発信したく、ブログを書いております。

読者の皆様、もし良かったらお付き合いください。

事件は9月2日の17時頃に発生

9月2日の17時頃、ベイスターズファンだけでなく、プロ野球ファン全体がざわつく事件が発生しました。

9月3日の横浜DeNAベイスターズの予告先発が、セットアッパーのスペンサー・パットンと発表されたのです。

パットンは、日本ではもちろん初めての先発で、キャリア通算でも2012年のマイナーリーグ以来となる先発起用となりました。

この起用の意図は「オープナー」としての起用です。

「オープナー」とは?

「オープナー」とは、数年前にMLBで見られた起用法で、いつもなら7回、8回に投げる実力のあるセットアッパーを、

あえて先発起用して1~2イニングをシャットアウトすることに期待し、その間に先制して主導権を握るという戦術です。

NPBでは北海道日本ハムファイターズの栗山監督がオープナーを多く起用することでも有名です。

NPBにおけるオープナー起用は、解説者の中でも賛否が分かれるところでもあります。

パットンのオープナー起用の結果

期待と不安が入り交ざる中、昨日18時に試合が始まりました。

1回表に横浜DeNAベイスターズは4番・佐野のタイムリーヒットで幸先よく先制し、試合の主導権を握ることに成功しました。

そして注目の1回裏、パットンがマウンドに上がりました。

先頭打者の坂本を見逃し三振に抑え、これはもしやオープナー起用成功か!?と思われました。

しかし、続く2番松原にフォアボールを出すと、3番亀井にセンター前ヒット、4番岡本に同点タイムリー、5番丸の打った打球を先制タイムリーを打った佐野が

落球し、あっさりを勝ち越しを許しました。

私は試合開始時はまだ帰宅途中だったので、radikoのアプリを使ってニッポン放送ショウアップナイターを聴いていたのですが、

解説の大魔神・佐々木が「今日は球が高く、悪い時のパットンだ」と解説しておりました。

結局パットンは1回に3点を失いました。

2回表、2アウト1塁でパットンの打順。

ここは当然代打かなと思ったら、パットンがそのまま打席に入りました。

まだ試合始まったばかりだし、代打で野手を起用するのがもったいないので、パットンを打たせて交代だろうと思いました。

が、しかし2回裏のマウンドにもパットンが上がりました。

そして悪夢のような結果がそこには待ち受けておりました…

2回途中9失点…

残念ながら、パットンのオープナー起用は、誰の目に見ても「失敗」だという結果に終わってしまいました。

ラミレス監督が犯した大きなミス

昨日の敗戦について、多くのベイスターズファンはあらかじめ想定していたかもしれません。

パットンが良い投手なのは間違いないのですが、オープナーがつとまるとは想像できませんでした。

そのため、昨日の負けは「必然的」との見方もでき、「ラミレスは勝つ気が無い」「八百長だ!」という声が多かったのが事実です。

昨日の試合はどういう位置づけの試合なのか、客観的な目線で考えると、

・チームは13連戦の3試合目

・今年のセ・リーグはクライマックスシリーズが無い(日本シリーズに行くには首位しかない)

・首位巨人とのゲーム差は7.5

・残り試合は56試合

勝てば6.5ゲーム差、負ければ8.5ゲーム差です。

逆転優勝を諦めていないのであれば、昨日の試合は絶対に落とせません。

そうなると、より期待値の高い投手を巨人にぶつけるべきであると考えます。

実際に、中6日で井納が登板可能でした。

さらにピープルズも、予告先発が発表された9月2日の試合で中継ぎとして2イニングを登板しましたが、

この試合で中継ぎ起用をしなければ中5日で昨日の試合に先発登板することが可能であったと言えます。

オープナーを起用する多くの場合は、先発ローテーションの"谷間"の場合です。

昨日のように、他の先発投手が登板可能な状況で、あえてオープナー起用をすること自体が異例でした。

その上に、先発として2連勝中のピープルズを中継ぎに回して、2012年以来の先発となるパットンをオープナー起用したことに大きな問題があると言えます。

ピープルズの中継ぎ起用について

そもそも先発投手として好投が続いているピープルズを中継ぎ起用した意味がわかりませんでした。

これに対してラミレス監督は、試合後に下記の通りにコメントをしております。

https://news.yahoo.co.jp/articles/64a0721ff47675ef0120b56bed1cc235b19b8dba

現在2軍戦で復帰を果たし、近いうちに1軍復帰が濃厚なオースティンを昇格させる際に、ピープルズを2軍に落とすため、

先発として起用するよりも中継ぎとして起用した方が効率が良いとの理由でした。

ラミレス監督は昨年のクライマックスシリーズにおいて、エースの今永を先発ではなく中継ぎ起用することを選択しました。

一番良い投手を多くの機会で投げさせたいという理由です。

今回のピープルズの中継ぎ起用ですが、私は3つの問題があると考えます。

1つ目は、上述のオースティン昇格時にピープルズを降格させるからという理由についてです。

今シーズンは新型コロナウイルスの影響で、同時に5人の外国人選手を1軍に登録することが可能です(ベンチ入りは4人まで)。

これについては過去に記事にもしていますので、よかったら参考にしてみてください。

【2020年限定ルール】NPB野球BETの狙い目についてまとめてみた

現状、ベイスターズの1軍登録されている外国人は、

ソト、エスコバー、パットン、ピープルズの4人です。

そう、現状1枠空いているんです。つまり、ピープルズを降格させなくてもオースティンは昇格可能という訳なんですね。

まずこの時点でラミレス監督の説明理由は崩壊しております。

百歩譲って、「オースティンと一緒にロペスも昇格させるんだろ?」という考えもあるかもしれませんが、

ロペスは8月26日に不振を理由に2軍降格しており、そこから2軍戦に出場しておりません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7ad1cb40c87ce5b7b3b6fcb7273813c2eb5844ed

このことから、13連戦中にオースティンを1軍昇格させることはあっても、ロペスも一緒に昇格させられる状況にあるとは思えません。

つまり、ピープルズを降格させる理由が無く、それであれば先発起用がベストなのではないか、と考えますがいかがでしょうか。

2つ目は、ピープルズ自身の調整についてです。

先発投手は、週に一度しか投げませんが、中継ぎ投手は毎日投げる可能性があります。

先発投手の場合、登板予定日から逆算して調整をしていきます。

例えば、登板翌日はノースロー、翌々日はウエイトトレーニングと遠投のみ。

次回登板2日前にブルペンで多く球数を投げ、次回登板前日は軽めの調整。

といった内容です。最近では、食事も練習の一環と考える選手も多く、「登板予定日前日は●●しか食べない。」

といった形で自身の身体をベストな状態へ持っていけるよう、「週単位で調整」します。

一方の中継ぎ投手ですが、休養日を除いて毎日ブルペン待機となります。

守護神や必ず決まったイニングに登板するセットアッパーを除くと、いつ登板機会が巡ってくるかわかりません。

そのため、肩を作るタイミングの見極めが難しいだけでなく、常に集中している状態が続きます。

これは中々に身体も心も疲れると思います。

あるフォロワーさんが、「ピープルズは昨日2イニング投げてるんだから、今日3イニング投げれば2日で合計5イニングになる。そして次回は先発で投げれば良い。」

とツイートされておりましたが、私個人としてはこの意見はそういった起用方法が許されるのは「野球ゲームの中だけの話」だと思います。

こういったお考えの方はぜひとも実際に、前日全力で2イニング投げて肩肘に張りがある状態で、翌日も投げてみて欲しいものです。

思ったように腕が振れず、フォームを崩したり怪我をするリスクも高いのです。

持論ですが、先発から中継ぎにあるいはその逆で中継ぎから先発に配置転換する場合には、休養と調整するための期間を設けるべきだと考えます。

パットンのオープナー起用について

次に、パットンをオープナー起用したことについても触れたいと思います。

私個人の意見としては、「人選を誤った」と考えます。

これは別にパットンが悪いということではありません。

少し話が逸れますが、私はプロ野球経験はもちろんありませんが、学生時代に投手として先発も中継ぎも経験したことがあります。

先発と中継ぎって、全然違うんですよ。

何が違うかというと、「流れの形成」です。

先発投手というのは、まっさらな状態のマウンドに上がります。

ただ打者を抑えるだけでなく、相手打者の好不調の見極めだったり、高度な投手の場合にはランナーがいない場面などで"撒き餌"をしてわざと打たせる場合もあります。

つまり、「ゲームメイク」が求められるのです。

一方、中継ぎ投手の場合は既に先発投手や自分よりも前に投げてきた他の中継ぎ投手が作った“流れ"が既に存在します。

この流れに対して、基本的には「乗る」か「背く」かのピッチングをするわけです。

例えると以下の通りです。

≪例①≫

自チームが序盤に先制してスコアは5-0

先発投手が7回まで好投して8回から自分が2番手としてマウンドに上がったとします。

この場合、自チームの流れは非常に良く、この流れに「乗る」ピッチングが求められます。

≪例②≫

シーソーゲームで、5-2でリードしていましたが、6回に同点に追いつかれてしまいました。

なおも2アウト満塁で自分がマウンドに上がったとします。

この場合、流れは相手側にあるため、ここで相手の流れを断ち切る、すなわち流れに「背く」ピッチングが求められます。

どちらのケースも「とにかく目の前の打者を抑える」という点は変わりはないのですが、例①の場合には自チームに良い流れがあるので、

例えばヒットを打たれてもフォアボールを出してもある程度までは許容されます。

一方、例②の場合にはヒットもフォアボールも許されません。何が何でも抑えることが求められます。

以上の点を踏まえて、パットンの適性を考えると、パットンの場合には上述の中継ぎ投手の≪例②≫のケースで登板し、チームのピンチを幾度となく救ってきた

投手であると言えます。

しかしながら、先発投手としてゲームメイクを行う適性があるかどうかは未知数ですし、パットン自身のキャリアで2012年以来の先発投手ということであれば、

ゲームメイクのやり方なんて忘れてしまっている可能性もありますし、8年前とは野球のレベルも異なれば、アメリカのマイナーリーグとNPBでは野球の質も異なります。

私の持論になりますが、オープナー起用は「先発登板経験のある投手」が適任であると考えます。

昨日の試合で言うと、国吉や石田、武藤や平田が適任であったと考えます。

にもかかわらず、パットンをオープナー起用したことは「人選ミス」だと言わざるを得ません。

最後に

いずれにしても、昨日の敗戦の事実は変わりませんし、ラミレス監督が采配ミスをしたという事実も覆りません。

それにしてもここ最近のラミレス采配、特に投手起用については疑問点だらけです。

これはおそらくですが、昨シーズンまで1軍投手コーチで今年から2軍監督となった三浦大輔がベンチに居なくなったことが大きいと考えます。

完全なる推測で恐縮ですが、優勝しない限りは今シーズン限りでクビとなる可能性が非常に高いラミレス監督からすると、

後悔なく自分のやりたい野球をしたいという考えなのではないでしょうか。

それを抑止していた(暴走を止めていたとも言えます)のが三浦だったと思います。

その三浦を2軍監督に配置転換をした時点で、こうなることはこうなることは必然だったのかもしれませんね。

もうこうなったら好きにやってくれ、という感じです。

ベイスターズを暗黒期から救ってくれたラミレス監督の功績が大きいことも理解していますし、

ベイスターズ退団後のラミレス自身のキャリアのためにも、色々と監督であるうちにやっておきたいこともあると思います。

我々ベイスターズファンは、家族やSNSで愚痴ることはできても、自ら采配を振るうことはできません。

今後も、ベイスターズを信じて応援していくだけです。

頑張れ!ベイスターズ!

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